Jul 8, 2009

"Departures"

昨日は朝からマイケル追悼式を見ていましたよ。(バンクーバー時間はロスと同じなので10時開始。押してたみたいだけど)

あの日からずっと、一人の人間の生き様に皆がこれほどまでに関心を持ったことがあっただろうか?というぐらいの騒ぎになっていましたが、これを区切りに平穏が戻ってくると良いですね。とは言えまだまだ騒がれるのでしょうが、色々と。

追悼式の模様はあちこちで伝えられていると思うので詳しくは触れませんが、音楽に囲まれたセレモニーはやはりこの上なく彼らしかったと思いました。

さて・・・その夕方、ダウンタウンの映画館でひっそり公開中だった「おくりびと」を観に行ってきました。(公開期間なんとたったの1週間。)

夕方の、お仕事帰りにちょうどいい時間帯でしたが、映画館は見事にスカスカ。全部で30人ぐらいだったか・・・。私たち以外の日本人は多分いなかったのではないかな。

アカデミー賞の時には私日本にいたので、その時再上映していたのを見に行ってしまおうかと思ったけど、受賞後のフィーバーでおそらくギュウギュウだっただろうと思うので、これぐらいゆったり見られて良かったかもしれない。

泣ける映画、と聞いていたので覚悟して行ったのですが、思いの他コミカルなタッチで作られていて、中盤までは館内もあちこちでクスクス笑い声が。

でも、後半にかけて、旅立ちの儀式を通じて家族の絆の尊さを静かに訴えかけるストーリーにやはり次第に涙が溢れてきました。昔から守り伝えられてきた儀式の静謐さ、日本でない場所でこれを見たから、またしみじみと感じられたのかも。あの、一言一言噛んで含めるような山形弁がまた良かったのだけど、さすがに英語訳(字幕)ではそこまでは伝わらないのが少し残念かな。あとは、飄々と、しかしがっちりとお芝居を固めていた脇役陣がやはり映画の質を決めていたかも。モックンも、格好良かったけどね!

故人を尊び、新たな場所へと送り出す、この気持ちが日本のお葬式の根幹なのでしょう。

宗派は何でもよいのです。(ストーリー上もそうなってました。)

死は別れだけではなく、新たな旅立ち(departure)なのだ、との解釈は見ているこちらの人たちにもおよそは伝わったのかな?と思いました。最後は私と同じように鼻をすすっている人もいましたよ。

そしてマイケルも音楽によって尊ばれ、新たなところへ旅立てたのだとすれば、それで良かったのではないかと。

「おくりびと(Departures)」はGranville7で明日までの上映中です。見てない人はぜひ。

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2 comments:

mari said...

奇遇だね!
私も知り合いから長々と借りていたDVDを昨日観ました。
峰岸徹さん、この映画の撮影後本当に亡くなって
しまっただけになんだか胸にぐっとくる物が
ありました。
(お芝居でも遺体の役はしたくないなぁ・・・)

ルーズソックスの件ですが、写真屋のおばあちゃんも
90才位の時に私のを履いてみたがったので
可笑しいやら、懐かしいやら。
(玄関先でそっと私の厚底サンダルを履いてみた事も
あったっけ。写真取っておけば良かったなあ・・・)
死後どこへ旅立つのかは知らないけれど、あんな風に
送られたら良いなあと思いました。

orange said...

>mariちゃん

そうか、峰岸徹亡くなったんだよね。

この映画の遺体役の人たちはみんな大変だっただろうなぁと思いながら観てたよ。

写真屋のおばあちゃん、懐かしいなぁ。おばあちゃん的には履いてみたいのものなのかしら?なんか可愛いね。